開成卒業生が語る中学受験

目からうろこ。開成卒業生かめだんだから知っている。中学受験の注意点。

55.中学受験の個別指導に注意点9個。算数(苦手)偏差値を上げたい

今回は個別指導(またはその併用)の問題点をまとめてみました。
最初に念を押しますが、個別指導を全否定するものではありません。

塾からの提案

皆さん塾から示されるオプション講座について考えたことはありませんか?
お子さんに必要だから勧められるのか?
ノルマを達成するために勧められるのか?
経験上、答えは後者8割といったところです。残念ながら。
嫌でも勉強時間を確保できるという点では各期の講習受講は勧められるでしょうし、必要でしょう。
一番気をつけなければいけないのは個別指導(またはその併用)です。

個別指導のメリット

まずは個別指導のメリット・デメリットと考えられている点について整理してみます。 【メリット】
①お子さんの状況を確認した上でスタートできる。
②だから、苦手科目や苦手分野を集中的に勉強できる。
③また、先生・講師との距離が近い。
④だから、お子さんの進捗状況を詳細に確認できる。 (塾にもよりますが、紙ベースでの報告書を提出してくれるところもありますね)
⑤お子さんのスケジュール(他の習い事等)に合わせて受講ができる。 …
こんなところでしょうか?

個別指導のデメリット

【デメリット】
①受講料が高い。
②本当に必要なのかを判断しづらい。 …
あれ?このぐらいしか出てこない。 メリットの方が多いじゃないですか(笑)
 

 

メリットに落とし穴あり

実は落とし穴だらけです。上記のメリットと考えられているもの。
個別指導の問題点を改めて見直してみます。
 
①お子さんの状況を確認した上でスタートできる。
誰がどのような方法で状況を確認していますか。
 塾の先生ではありませんか? 下記につながるような状況確認ではありませんか?
 
②だから、算数などの苦手科目や苦手分野を集中的に勉強できる。
→苦手科目や苦手分野は誰にでもあるものです。
必要以上に強調されていませんか?塾の先生に。
いつまでに何ができるようにするか」ははっきりしていますか。
 
③また、先生・講師との距離が近い。
→「質問のしやすさ」、「先生のようにできるようになりたい」につながれば良いと思います。
一方で、締まりのない指導、マンネリズムを招きませんか。
 
④だから、お子さんの進捗状況を詳細に確認できる。
→その進捗状況は適切なものですか。受験に向けてのペース配分は問題ありませんか。
 
⑤お子さんのスケジュール(他の習い事等)に合わせて受講ができる。
→優先順位ははっきりさせていますか。
例:5年生までは、野球を優先するから個別指導を併用する。その先は受験を優先し、スケジュールは問題にしない。このようなことが塾側と共有されているでしょうか。

塾側の思惑

じゃあ、どうすればいいんだよって話です。反証するのは簡単ですからね。
塾側の思惑を整理しましょう。
①新規の入塾生を開拓するより、通塾生の兄弟や友人を入塾させる方が楽。
②新規の個別指導受講者を開拓するより、通塾生にプラス個別指導とするほうが楽。
③個別指導をプラスさせるために、定期的な面談は多いに利用できる。
 面談の目的は志望校や偏差値、倍率、人気校を伝えるためだけではないのです。
④週1回の個別指導でも通塾生が増えれば営業ノルマをクリアしやすい。
⑤入塾前に行う体験授業では「評判のいい講師」をぶつけると入塾の可能性が上がる。…などが挙げられます。

疑心暗鬼になって検討する

さて、これらを踏まえ、個別指導を検討するにあたっては疑心暗鬼になってください。
①個別指導を勧める根拠を明確に示してもらう
例:「星の動きは何回かのテストでも点数が平均点以下です。理解がどうしても浅いように見受けられます。2か月間個別指導を受けて偏差値を●●まで上げることを目標にしたい」とかは明確ですよね。
 
②逆は警戒するべき
「夏休みは時間もあります。夏期講習では集団授業に加えて、苦手な算数を個別指導でプラスしませんか」
どうですか?①と比べ、ぼんやりしていませんか? このパターンは夏期講習の終わりに継続受講を勧められる可能性大です
 
③必ず体験授業を受ける
「本格的に個別指導を受講することになった際に担当する先生に教えてほしい」旨を伝える。
(これで評判のいい先生を体験→「良かった!」→違う先生が担当→がっかり…は避けられますね)
 
④担当する先生の「経歴」を聞いておく
出身大学、通学大学名などは個人情報ですから聞き出すことは難しいでしょう。
が、「大学の専攻は何か?算数などの苦手科目との関連はあるか」「中学受験の経験はあるか」「何年やっているか?」「担当した生徒の数は?」ぐらいは開示してもらう必要があるでしょう。
 
⑤他塾のセカンドオピニオンを得る
成績表を何枚か持参し、お勧めの受講パターンを聞いてみる。
聞くことで、また新たな迷いが生まれる可能性はありますが、営業的な受講の勧めかどうかを判断する一材料にはなるはずです。
このようなことをぜひ参考になさってください。 
 

 

塾長不足

ご存知の方も多いとおり、塾業界は常に人手不足です。
入社2年目で塾長ということも少なくありません。
経験値不足による根拠の薄い提案(講師にも当てはまります)があるかもしれません。
通塾されている皆さんの塾はいかがでしょう?
このような提案があるかもしれないことは認識しておかれると良いでしょう。
「個別指導は必要ない」と言ってくれるぐらいの塾長に巡り会えるのがベストだと思います。
そういう塾長に出会えたら、入塾前の面談時には『塾長の異動の可能性』を確認するとなお安心です。

薬に例えると

受講形態について相談を受けるとき、私はいつも薬に例えます
「集団授業は総合感冒薬」「個別指導は医師からの処方薬」と。
総合感冒薬はオールラウンドな効果が期待できます。
他方、医師からの処方薬はピンポイントな効果を狙います。
医師から処方薬をもらうには、症状が正確に伝わっている必要があります。
「風邪っぽいから薬を出してほしい」と言っても伝わりません。
喉の痛みや頭痛などの訴えと検診による適切な処置をしてくれる先生がいいはずです。 薬の飲み合わせと同様、
「総合感冒薬だけ」でいいのか、
「組み合わせるといい」のか、
「組み合わせると副作用が出るのか」 などを判断できることは塾長の最低条件です。
この点を見誤らないようにしてください。

週1回個別指導の効果

ちなみに週1回の個別指導はほとんど効果がありません。効果があるとすれば、
「適切な量の宿題を出す先生に指導を受け」
「しっかりと宿題消化ができる」場合です。
しかし、個別指導を受ける生徒は概して宿題をおろそかにする傾向があります(もちろんきちんとこなす生徒さんもいます。傾向です)。
また、経験の浅い学生講師は嫌われたくないため、宿題の量を少なくする傾向があります(これも傾向です)。
結果、内容は定着せず、次の週には同じことを学習する羽目になります。
そして、無理して単元消化に走ると、どこから分からなくなっているのかが分からなくなってしまいます。
週1回の個別指導を検討されている方はこの点を踏まえてご検討ください。
 
以上を参考になさっていただき、有効活用していただければ幸いです。
また、この記事は個別指導を否定するものではないことを改めて強調させていただきます。
 
ここまで読んでいただき、本当にありがとうございます。
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↓ 以下にたくさんの役立つブログがあります。私も参考にさせていただいています。 
 
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